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 伊豆ものがたり特別企画/沐芳コレクションより


好評の内に終了した「近代日本画源泉の地、修善寺と川端龍子のふるさと」展に引き続き、龍子をメインとした展示を行います。

川端 龍子「天平風呂」
川端龍子は新井旅館にたびたび宿泊し、三代目当主と親交を深めました。
修善寺をこよなく愛するようになった龍子は、新井旅館の近くに別荘を建てました。
川端寓の表札が今も掛けられ、歴史を物語っています。
温泉街を見下ろす修禅寺山の墓地には、川端家の墓と画伯の筆塚があります。
昭和35年に行われた新井旅館月の棟の改修工事の際には設計考証を担当し、先頭に立って指揮を執る龍子の姿がありました。
爾来、旅館のロビーには龍子が揮毫した「明月荘あらゐ」の扁額が掛けられています。
  会期:平成20年8月8日(金)〜9月3日(水)
  時間:8:00〜20:00
  会場:伊豆修善寺温泉 新井旅館 書画展示場
  対象:新井旅館ご宿泊・昼食ご利用の方・文化財ガイドツアーご参加の方だけの特別観覧となります
龍子とあらゐの関わり
 明治5年創業の新井旅館は、三代目館主・相原沐芳が芸術に造詣が深かったことから若き画家達の集う場となり、安田靫彦や横山大観といった日本画の巨匠達との縁が生まれました。
 龍子もその一人で、明治45年に訪れて以降、頻繁に来館しています。
 温泉街に土地も手に入れ、別荘「青々居」を建築。別荘滞在中の食事は新井旅館から運ばれたと伝えられています。
 また、名刹・修禅寺の宝物館には天井画「八方睨みの龍」が描かれており、お墓と筆塚もあります。
 新井旅館を題材とした作品には、第14回再興院展に出品された「湯浴(湯治)」をはじめ、のちに登録有形文化財となった「天平風呂」、池の鯉を描いた「魚紋」などがあります。
 龍子は建築にも才能を現し、昭和35年新井旅館月の棟の改修工事の際に、ロビーの大石や池の流れを取り込んだ意匠を考案しました。工事現場で陣頭指揮を執る龍子の写真(右図)が残されています。
 ロビーに飾られている扁額「明月荘あらゐ」は、月の棟の改修が完成した際に新井旅館の発展の意を込めて贈られたもので、当時から今日に至るまで新井旅館を訪れるお客様を出迎えています。

月の棟改修工事の際の写真
中央右・川端龍子
本展では新井旅館の大浴場を描いた「天平風呂」のほか、龍子から沐芳へ送られた書簡、龍子をはじめとする日本美術院同人と沐芳の署名が寄せ書きされた盆(左図)などを公開致します。

また、国の登録有形文化財となっている建物をご案内する「文化財ガイドツアー」では、龍子意匠の玄関やロビーについてもご説明致します。是非ご参加下さい。
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NPO靫彦・沐芳会
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