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新井旅館に安置されている聖観音菩薩立像は、藤原時代に造られた貴重なものです。
安田靫彦画伯が親友である新井旅館三代目館主・相原沐芳のために選佛したもので、一族子々孫々の安泰と、新井旅繁栄の祈りが込められています。
写真は聖観音菩薩が安置されている観音堂で、こちらも画伯が建築監修を行っています。
この聖観音菩薩像の版画を、静岡県在住の版画家・前田 守一氏に作成して頂きました。
題字は同じく静岡県在住の書道家・大石千世氏によるものです。

商品の詳細
版画:前田 守一  題字:大石 千世
色紙サイズ 和紙 / 定価各600円(税込) 2枚セット1,100円(税込)
以下は静岡県良寛会会員 河合 雅子氏による寄稿です。

修善寺の新井旅館三代目館主である相原沐芳は、自信も東京美術学校卒の画家であったが、この旅館の跡取り娘つると結婚して以来、画業よりもむしろここに集まってくる文人墨客の世話に追われた。
横山大観、前田青邨、今村紫紅、小林古径など、あまたの交流の中でも、とくに安田靫彦とは義兄弟の契りを結ぶほどの仲で、若い時から病弱だった靫彦を療養させることからはじまって、良寛に心酔していた靫彦の心に添うように、はるか日本海側の出雲崎に、靫彦設計による良寛堂が建立されることになった時にも協力を惜しまなかった。
その良寛堂の姿そっくりな観音堂が新井旅館の一隅に完成したのは昭和十一年である。
中には、靫彦の選佛で木像聖観音菩薩像が安置された。
沐芳夫人の名をとって、おつる観音の愛称で呼ばれるこの像が、このたび、前田守一氏の版画、大石千世氏の題字で、入魂の作となった。
しみじみと眺めている。

前田守一先生の版画、よこむきの「聖観音菩薩」ができあがったのは、平成十四年十一月末であった。
その像は、顔も体もゆったりとして力がみなぎり、衣装のひだからは、内なる光がにじみ出るようであった。
大石千世先生が添えてくださった題字を、「すばらしいね」とおっしゃった先生は、横向きだけでなく、前向きの像の製作にもとりかかり、何度も試作を重ねながら年を越し、やがて一月も過ぎようとしていた。
「前向きはどうも人間くさくなってしまってたいへんだ…。何とか自分の増員したいと工夫をしているが思うようにいかなくて…」とおっしゃっていた先生から、二月十二日、待望の一枚が届けられた。
大正十年末、奈良の菅原大三郎氏から入手して以来八十年を経て、最近いたみがひどくなり、修復されてきたばかりであるこの像は、目を半分開いているのだが、できあがった版画の中の目は閉じられて、何かにじっと耐えているようだ。
衣装の鋭い線にも激しいものが感じられる。全体が赤銅色に包まれて、蓮の花や指先に走る閃光がまぶしい。
夕映えの中に身をおいて祈る姿であろうか。
ご購入方法
新井旅館 売店にて販売しています。
通信販売をご希望の方はNPO靫彦・沐芳会事務局までご連絡下さい。

販売利益はNPO活動に役立てられます。
靫彦・沐芳会のオリジナル商品です。
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観音菩薩像の版画色紙


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